たびたび起こる頭痛に悩まされている方、たくさんいらっしゃいますよね。
一言で頭痛と言っても、その症状は種類が多く、どのタイプなのかによって対処法もまったく異なります。
不快な頭痛から解放されるよう、まずは症状から自分の頭痛のタイプを知っていただけたらと思います。
あなたの頭痛、どのタイプ?
以下の症状のうち、あなたの頭痛はどれに当てはまりますか?
該当する後ろのマークの数をかぞえてみて下さい。
- 頭全体が締め付けられるような痛み…☆
- ズキズキと脈打つような痛み…〇
- 目がえぐられるような激しい痛み…△
- 痛みは必ず頭の片側に起こる…△
- 痛みの場所は後頭部・こめかみ・おでこを中心に起こる…☆
- 音や光に敏感になる…〇
- 吐き気や嘔吐を伴うことがある…〇
- 痛みは1日に何回か繰り返され、数日~3カ月ほど集中して続く…△
- 頭痛が起こる前に目の前がチカチカして物が見えにくくなったり、目が回るなどの前兆がある…〇
- 痛みにともなって鼻水・鼻づまり・目の充血・まぶたが下がるなどの症状がある…△
- 体を動かしても痛みは変化しない…☆
☆が多いあなた…緊張型頭痛
〇が多いあなた…片頭痛
△が多いあなた…群発頭痛
自分の頭痛のタイプは見つかりましたか?
実は頭痛は1つのタイプできっぱりと分けられないものもあります。
例えば緊張型頭痛と片頭痛は、両方に該当する方がいます。
その場合、両方の対策を参考にしてみてください。
これ以外のタイプの頭痛はないの?
日ごろ起こる頭痛は、そのほとんどがここまでにお話しした3つのタイプの頭痛に分類できます。
しかし中には緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛以外の頭痛も存在します。
あれ?私の頭痛は全部違ったな…という方、ここからはその他の頭痛についてお話します。
こんな頭痛は危険!命にかかわる危ない頭痛
- 急に頭が割れるようなガーンという激痛がある
- 激しい吐き気や嘔吐、めまいを伴っている
- 意識がもうろうとしてくる
- 手足の麻痺が出てきた
- 言葉が話しにくい
- 物が二重に見える、以前より見えにくくなったなど、視力障碍が出てきた
- 長い期間頭痛が続き、痛みがどんどん強くなってきている
- 高熱をともない、首の後ろが硬くなっている
- 物忘れやトイレの失敗がある
こんな頭痛は命にかかわる大きな病気が潜んでいる可能性があります。
必要に応じて救急車を要請するなどし、早急に病院受診が必要です。
命にかかわる可能性は低いけれど…
今すぐに病院受診を必要とする危険な頭痛ではないけれど、こんな頭痛もあります。
① 薬物乱用頭痛
頻繁に起こる頭痛などにより、鎮痛薬を連用していると、それが原因で頭痛が慢性化してしまうことがあります。
鎮痛薬(市販薬を含む)を1カ月に 15 日以上、カフェインを含む薬の場合は 10 日以上飲んでいませんか?
これに当てはまれば、薬物乱用頭痛の可能性があります。
大事な仕事や友人との楽しみにしていた約束などのどうしても頭痛をしのぎたい時に、「痛くなると困るから…」と薬に依存していませんか?
これは次第に薬の効き目の持続時間が短くなったり、使用量が増えてしまい、それがかえって痛みを敏感に感じ取ることにつながってしまうという悪循環に陥る原因になってしまいます。
正しく治療を受ければ、こんなにたくさんの鎮痛薬を使用しなくても頭痛をコントロー
ルすることができます。
一度医師の診察を受けてみましょう。
② マスク頭痛
コロナ禍でマスクの着用が当たり前となった今、それが原因で引き起こされる頭痛に悩まされる人が増えています。
マスク着用で、マスクの中の温度が上昇し熱中症状態を引き起こしたり、自分の吐いた息をすぐ吸うことから脳が二酸化酸素方の状態になってしまったり、耳掛けで首のこりを起こしてしまい緊張型頭痛の原因となってしまったり…
まだまだ新型コロナウイルス感染症の流行には終わりの兆しはなく、しばらくはマスクと付き合って生活していかなくてはなりません。
日ごろ行う熱中症予防やマスクをはずす時間を取るための工夫、首の血流改善などの対策を行いながら、上手にマスク生活と付き合っていきましょう。
③ 帯状疱疹
片側のおでこからこめかみにかけて、鋭い激痛を感じます。
痛みから数日遅れて、痛む部位に湿疹がみられると、診断がつきやすくなります。
神経痛の一種なので、感じ方は人により大きく異なりますが、症状の重い人では日常生活に支障をきたすほどの痛みになることもあります。
④ 副鼻腔炎
いわゆる「蓄膿」の症状として、眉の上・頬・鼻の奥に鈍痛を生じます。
頭を下にすると痛みを誘発することが特徴です。
抗生剤など薬による治療が必要なこともあるので、耳鼻科を受診しましょう。
まとめ
頭痛には非常にたくさんの種類のものがありましたが、自分がどのタイプの頭痛に当てはまるのか、お分かりいただけたでしょうか。
中には命にかかわる危険なものも含まれており注意が必要ですが、基本的にはそれぞれの原因に対して適切に対処していけば、うまく付き合っていけるものがほとんどです。
みなさんの生活を見直すきっかけにしてみてください。