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頭痛と閃輝暗点の関係。予防の方法とは


みなさんは「閃輝暗点」(せんきあんてん)という言葉を聞いたことがありますか?

閃輝暗点とは、突然目の前に黒く丸いものが見え始めたのをきっかけに、目が見えにくく

なる症状のことです。

視界の端がギザギザして見えたり、チカチカした光のような物が見え、輝く部分と見づら

い部分が混在する状態が 20~30 分ほど(長くても 1 時間以内)続き、やがて回復しま

す。

見づらくなっている最中には他の症状はない事が多く、眼科を受診してもすでに症状が治

まってしまっており「異常なし」と診断されてしまうこともしばしば。

しかしこの閃輝暗点が厄介なのは、症状が起こった後、片頭痛が起こるケースが多いこと

です。


片頭痛とは…

脈を打つような痛みや、ズキズキとした痛みが特徴で、時に日常生活に影響を及ぼすほど

の痛みを伴います。

しかし、そのメカニズムは完全には解明されていないのが現状です。

片頭痛が起こるきっかけには、ストレス・ストレスからの解放・過眠・寝不足、月経周

期、天気や気圧の変化、肩こり、飲酒など、様々なものがあるとされています。

片頭痛を経験した方の中の 1~2 割には、頭痛が起こる前兆があることが分かっていて、

この前兆こそが「閃輝暗点」です。


閃輝暗点が起こったらどうすればいいの?

閃輝暗点が起きてしまったら、1番大切なのは安静にすることです。

閃輝暗点そのものに対する根本的な治療法はなく、その後の日常生活を普段通り送れるよ

うにすることが課題となります。

これまでの経験から、この後頭痛や吐き気が起こると考えられる場合には、片頭痛を抑え

る薬、鎮痛剤や制吐剤を服用しましょう。

早めに薬を服用することで、症状を軽く抑えることができます。


片頭痛を予防する方法

① 頭痛の経過を記録すまずは自分の頭痛をしっかり観察してみましょう。

痛みが起こるきっかけはないか、痛みの種類はどんなものか、痛みはどれくらいの時

間続くのか… 細かく記録すると、自分の頭痛が実は違う種類の頭痛だった、意外な生

活習慣が片頭痛の引き金になっていた、などに気づくことがあります。原因が分かれ

ばその後の対策を立てることができます。是非1度、自分の頭痛について記録してみ

てください。

② ストレスは適度に解消をストレスは万病のもととはよく言ったもの。

頭痛の引き金となってしまうことがとても多いです。

しかし、やらなくてはいけないことがたくさんあるのも現実。

ストレスを溜めないようにできることが理想ですが、なかなか難しいですよね。

1日の終わりにはリラックスできる時間を作るなど、自分に合った簡単で続けられる

ストレス解消法を見つけ、ストレスを溜めすぎないようにしましょう。

③ 首回りのこりをほぐす

1日数分でかまいません。

毎日、腕や肩を大きくぐるぐる回す運動を取り入れてみて下さい。

首の後ろの筋肉のこりがほぐれると、血行が安定し、片頭痛の予防につながります。

片頭痛を予防することは、閃輝暗点を予防することと等しいのです。


閃輝暗点の予防が期待できる食べ物は?

片頭痛よる閃輝暗点は、食事でも予防することができます。

特に効果的な栄養素は【マグネシウム・ビタミンB12】です。

マグネシウム

マグネシウムはミネラルの一種です。

体を動かすために必要なエネルギーを作り出す過程で多くの酵素が必要ですが、この酵

素の働きを手助けするのがマグネシウムです。

そしてもう1つ重要な働きとして、筋肉の収縮を抑える事が挙げられます。

血行を良くする働きから、閃輝暗点予防が期待できます。マグネシウムを多く含む食

品:大豆製品、海藻類、玄米

ビタミンB12

ビタミンB12も、マグネシウムと同じく酵素の働きを手助けします。

さらに、正常な体内の組織の働きを維持するのにも必要です。

人の体の活動には、血液が不可欠です。

新しい血液を作る働きも持っていることから、ビタミンB12は欠かせない栄養素と言

えるのです。

ビタミンB12を多く含む食品:肉、魚

閃輝暗点予防について、マグネシウムとビタミンB12、これら両方を同時に取り入れる

には、和食がおすすめです。

現代では、食事の欧米化が進んでいます。

昔からある日本の食事、和食を食べる機会が減ってしまっている方も多いのではないでし

ょうか。

これを機に、自分の食事を見直してみてください。


閃輝暗点セルフチェック

閃輝暗点は、片頭痛の前触れであることが多い症状ですが、閃輝暗点だと思っていたけれ

ど実際は違うものだったという場合もあります。

閃輝暗点の症状が起こっている最中に、左右の目を片方ずつ隠してみてください。

どちらかの目にしか光が見えていない場合には、目の異常の可能性があります。

また、あまりに頻繁に閃輝暗点が発生する場合には、脳の病気の可能性があります。

どちらの場合も、早めに病院を受診しましょう。


おわりに

「閃輝暗点」という、漢字の読み方も難しい聞き慣れない言葉ですが、片頭痛でお悩みの

方には思い当たる節があったのではないでしょうか。

最近では、重い片頭痛に対して注射で治療する薬も開発されていますが、できれば自分の

力で治したいですよね。

毎日の生活習慣で、今までより少し食事に気を配り、ストレスをためない生活を送ること

ができれば、あの嫌な頭痛から解放されるかもしれません。

ぜひ、取り組んでみてください。


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