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身の回りに当たり前に存在しているエナジードリンク。
困った時の救世主!と言わんばかりに摂取している方も多いのではないでしょうか。
エナジードリンクには大量のカフェインが含まれています。
今回は、そのカフェインと頭痛の関係についてお話します。
目次
カフェインで頭痛を起こすって本当?
結論からお話しすると、本当です。
カフェインが頭痛を引き起こすのは、きちんとした根拠があるのです。
その理由についてみていきましょう。
カフェインの働きは?
エナジードリンクだけでなく、コーヒーや紅茶、緑茶やウーロン茶にも含まれているカフェイン。
カフェインは苦みを特徴とする天然成分で、眠気を覚ますなどの覚醒作用や、尿をたくさん出す利尿作用があります。
その他にも、筋肉を収縮させる効果や、基礎代謝を上げる働き、血圧を上げたり内臓の働きを活発にする効果、痛みを鎮めるのを助ける効果なども併せ持っています。
上手に摂取すれば、体にとって良い効果をもたらしてくれるのがカフェインなのです。
どうしてカフェインで頭痛が起こるの?
主な原因は、カフェインからの離脱症状です。
日ごろから慢性的にたくさんのカフェインを摂取していると、体の中は常に先に挙げたカフェインの効果が最大限に発揮された状態になります。
結果、脳の血管は収縮した状態が続くことになります。
しかし、カフェインの効果が切れるころになると、血管の収縮がゆるんでしまい、血管が広がることで頭痛が起こります。
片頭痛と同じ原理です。
離脱症状があらわれるほどのカフェインの摂取は、一種の依存状態であると言えます。
自分だけでは辞められない状態になってしまっているのかもしれません。
カフェインの摂取量について、見直してみましょう。
もう1つ、カフェインが引き起こす頭痛があります。
それは緊張型頭痛と呼ばれる種類の頭痛です。
この緊張型頭痛は脳の血流が悪くなることが原因で、カフェインの血管を収縮させる働きそのものが頭痛を引き起こしてしまうのです。
この頭痛は、カフェインが対外に排出されれば脳の血流がもとに戻り、痛みも改善します。
本当はカフェインには頭痛を和らげる作用がある?
実はこれも本当です。
ただし、その頭痛が片頭痛の場合のみに限ります。
カフェインの効果の1つに血管を収縮させる働きがあります。
この働きにより、血管が拡張し引き起こされる片頭痛の痛みの緩和が期待できます。
あれ?片頭痛かな…と思ったら、コップ1杯のコーヒーや紅茶、緑茶などを摂取してみるのも良いかもしれません。
1日にどれくらいカフェインをとっても良いの?
厚生労働省のホームページには、カナダ保健省の注意喚起が掲載されています。
それによると、健康な大人は最大で 400 ㎎まで、妊婦や授乳中・妊娠を望む場合は最大 300
㎎までと記載されています。
具体的にはまぐカップ2~3杯までのカフェイン量に相当します。
みなさんの摂取量と比較していかがですか?
1日たりともこの量をオーバーしてはならない!というわけではありませんが、健康維持の為に、ご自身のカフェイン摂取量について見直してみてください。
エナジードリンクとの上手な付き合い方は?
手軽で飲みやすいエナジードリンクですが、実は非常に多くのカフェインを含んでいます。
中には缶1本で、1日の目安カフェイン量をはるかに超えるようなエナジードリンクもあります。
手軽だからと1日に何本も飲む癖がついてしまっていると、カフェイン中毒を引き起こす恐れがあります。
カフェイン中毒の症状として、吐き気・嘔吐、手足のしびれ、動悸、意識喪失などがあります。
最悪の場合は心肺停止に至るなど、命を脅かす危険もあります。
実際に過剰摂取による死亡例も報告されているので、飲みすぎにはくれぐれも注意してください。
まとめ
今回はカフェインと頭痛の関係についてお話してきました。
カフェインは毒にも薬にもなります。
その使い方さえ間違わなければ、様々なメリットがあることが研究から分かってきています。
これを機に、カフェインのとり方を見直し、健康を害することがないよう、習慣を改善してみてください。