頭痛はとにかく種類も原因もたくさんある!という事はみなさんご存じだと思います。
今回は低血糖に関連した頭痛についてお話します。
普段の生活で低血糖を意識して過ごしている方は少ないかもしれませんが、実は意外と身近な症状なのです。
低血糖とは?
人間の体は、すい臓から出るホルモンの働きで、血糖値を調節しています。
食事をとると一時的に血糖値は上がりますが、時間の経過とともに下がり、かつ一定のラインよりは下がらず維持するシステムがあります。
このシステムが乱れ、必要以上に血糖値が下がってしまった状態が低血糖と呼ばれます。
糖尿病の治療の過程で起こる低血糖は除外すると、この低血糖は不規則・不健康な食事を続けていることで起こります。
炭水化物や甘いもの、お酒を中心にした食事ばかりになってはいませんか?
空腹に任せて勢いよく食事をとってはいませんか?
少しでも思い当たる場合は要注意です。
低血糖の症状は主に、強い空腹感・動悸・冷や汗・眠気などです。
脳の活動に不可欠なブドウ糖が体の中で不足している低血糖状態では、脳は生命の危機を感じより活発な活動を促すホルモンのアドレナリンを分泌します。
その結果、上記のような症状を引き起こすのです。
低血糖頭痛、どんな痛み?
低血糖では頭痛を引き起こすこともあります。
先にお話ししたように、脳の活動にブドウ糖は欠かすことができません。
その為、低血糖状態になると脳の機能も低下してしまいます。
脳が生命の危機を感じアドレナリンを分泌することで、脳の血管を広げ、その血管の周囲の神経を圧迫することになり、頭痛を引き起こすのです。
低血糖頭痛は「血管拡張型頭痛」と同じ原理であり、その痛みは片頭痛の痛みに似ています。
ズキンズキンと脈打つような痛みが特徴です。
対処法
ブドウ糖や砂糖を摂取する
どちらも近くにない場合はソフトドリンクを飲んだり食事をしたり、とにかく何かを摂取すればよいです。
普段の食事内容を見直す
低血糖頭痛の原因は低血糖状態なので、痛み止めだけで治すことはできません。
空腹状態での痛み止めの使用は、胃の不調を招く原因にもなりうるので、避けて方がよいでしょう。
まずは原因となっている低血糖状態を改善することが第一優先です。
ブドウ糖や砂糖を摂取するのが一番効率良く吸収されるのですが、普段から持ち歩いている方は少ないですよね。
外出中などでなかなか近くにない場合は、カロリーのある何かを摂取しましょう。
もちろん一度に大量に摂取するのではなく、ソフトドリンクなら 200 ㎖程度、お菓子なら1回分の半分程度を目安にしてください。
血糖値は食後 30 分程でピークを迎えるほどのスピードで上昇します。
その為、少量で十分低血糖状態を改善することができます。
それとは別にもう1つ大切なのは、日ごろの食事を見直すことです。
食生活が改善されなければ、頭痛を繰り返し引き起こすことになってしまいます。
これを良い機会に、一度自分の食生活を見つめなおしてみてください。
低血糖になりにくい食事の方法として、「1日3食、規則正しく摂取する」「食事の際は炭水化物をとる前に、キノコや海藻類などの食物繊維をとる」「間食にはナッツや小魚などのたんぱく質をとるようにする」「調味料は昆布や煮干しなどの自然のものを使用し、人工甘味料や香料などはできるだけ控える」などがあります。
これらは頭痛のみならず、健康維持にとても良いことですので、ぜひ続けてみてください。
良くならない場合はどうすればいいの?
低血糖による頭痛の場合は、糖分を摂取し少し安静にしていれば、いずれ必ず症状は良くなります。
また、食事を見直し規則正しい食生活を実践していれば、頻回に低血糖頭痛を引き起こすこともありません。
一度起こった頭痛がまったくよくならない、またはどんどんひどくなっていく場合や、あまりに高頻度に頭痛を繰り返す場合は、低血糖頭痛ではなく他の病気が潜んでいる可能性が考えられます。
早めに病院を受診してください。
まとめ
つい仕事が忙しくて食事がとれていなかった、食欲に任せて好きなものばかりの食生活が続いていた…なんて状況、普段よくあることですよね。
頭痛が起こるとその辛さからつい痛みを取ることだけに目を向けがちですが、意外なことが原因で頭痛が起こっている場合もあります。
日ごろから健康への意識を高めるとともに、少しの豆知識でいざという時冷静に対処することができるのではないでしょうか。
あれ?なんだか頭痛が…そんな時、この低血糖頭痛も少し思い出してみてください。
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