一言で「頭が痛い」と言っても、その原因は実に様々です。
片頭痛のような慢性的な頭痛もあれば、風邪で体調が悪い時に頭痛、はたまた二日酔いによる頭痛…命にはかかわらなくても、日常生活に影響が出る困った頭痛はたくさん存在します。
しかし!1番注意しなければならないのは、命にかかわる頭痛です。
そのサインを見逃さないよう、自分の頭痛を注意深く観察しましょう。
こんな頭痛は危ない!チェックリスト
あれ?頭が痛いな…
どんどん痛くなってくる、何か病気かな?
そんな不安になった時、まずはここをチェックしてみて下さい!
すぐに救急車を呼ぶ必要がある頭痛
- 急に頭が割れるような激痛が起こり、その後もじっとしていられない程の痛みが続く
- 頭痛と一緒に手足の麻痺やろれつがまわらないなどの症状が出ている
- 激しい嘔吐を繰り返す
- 意識がない、または、ボーっとしていて意識が混濁している
こんな症状があった場合には、迷わず救急車を呼んでください。
判断の遅れが、命にかかわったり、病気が治ったあたの後遺症の程度に大きく影響します。
1分でも早く治療を開始することが大切です。
できるだけ早く病院を受診した方がいい頭痛
- 高熱を伴い、ズキンズキンとした頭痛が続く
- 首の後ろが硬くなっている
- 物忘れをするようになった
- 急にトイレの失敗が増えた
こんな症状がある場合には、できる限り早めに病院を受診してください。
どこにかかれば良いか分からない場合は、ひとまずかかりつけ医でもかまいません。
医療機関に相談をし、必要な病院の手配をしてもらいましょう。
頭痛に隠れた大きな病気…どんな病気があるの?
危険な頭痛に隠れた病気にはどのようなものがあるのでしょう。
主な病気ごとにみていきましょう。
脳出血
脳の血管が破れて出血します。
多くの場合は高血圧がもとになっています。
急に起こって短時間でピークに達する頭痛が特徴です。
また、頭痛は軽くても、手足の運動麻痺やろれつが回らない、吐き気がある、めまいがするなどの場合も緊急性が高い頭痛と考えられます。
くも膜下出血
脳の動脈にあるこぶが突然破裂して起こります。
このこぶは破裂するまで何の症状も起こさないことから、自分の脳にこぶがあること自体知らずに過ごしている人がほとんどです。
とにかく激しい頭痛を起こし、吐き気や嘔吐、意識障害が起こります。
出血の程度にもよりますが、比較的予後が悪くなりやすい病気で、緊急性が高いです。
脳腫瘍
脳の中にできた腫瘍が大きくなるにつれて様々な症状を引き起こします。
少しずつ腫瘍が大きくなる過程で起こる頭痛の為、突然激しい頭痛が起こるというよりは、だんだんと強くなる頭痛が長く続くといったイメージです。
腫瘍ができる部位によって実に様々な症状が出ることから断定するのは難しいですが、手足の運動麻痺や、物が二重に見える複視、視野が欠けるなどの症状が現れた場合はこの病気も考えられるので、できるだけ早く専門医を受診してください。
脳髄膜炎・脳炎
ウイルスや細菌の感染が、何らかの理由で髄膜まで到達すると、髄膜炎を起こします。
高熱を伴うズキンズキンという激しい痛みが特徴で、首の後ろが硬くなります。
この炎症が脳まで到達すると脳炎の状態となり、体の麻痺や意識障害を引き起こします。
もしかしたら…と感じた段階で、早めに受診する必要があります。
慢性硬膜下血腫
転んだなどが原因で頭をぶつけた1~2か月後に症状を引き起こします。
記憶に残らないほどの軽い衝撃が原因となって起こることもあります。
頭痛は軽度でも、物忘れやトイレの失敗などを併発し、特に高齢者では認知症と間違われることもあるのがこの病気です。
脳の中にできた血液の塊を取り除けば症状は改善されますので、早急に受診してください。
まとめ
こわい頭痛とそうでない頭痛…その違いは伝わったでしょうか。
一刻を争う頭痛は、まさに判断に迷う暇もないほど強く突然やってきます。
頭痛についていろいろと調べる事ができるうちは、もしかするとさほど心配のいらない頭痛なのかもしれません。
あらかじめどんな頭痛が危険なのかを知ることで、自分の身に起こった時だけでなく、周囲に同じような誰かがいた時、冷静に対処できるかもしれません。
ぜひ正しい知識を身につけてください。
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