この頭痛なんとかならないかな…
大切な用事がある時に限って頭痛、困ったな…
頭痛は時も場合も選んではくれませんよね。
普段気を付けていたつもりでも、突然やってくる頭痛。
そんな困った頭痛を解消する方法の1つとして、薬についてお話します。
痛み止めってたくさんあるけれど…どれを選べばいいの?
薬局で痛み止めを探してみると、たくさんの種類の薬が売っていて、どれを選べばよいのか難しいですよね。
薬剤師さんに声をかけられれば1番良いけれど、それがなかなか…
そんなあなたにお話しします。
大きく分けると①頭痛の種類で選ぶ ②薬の成分で選ぶ ③薬の強さで選ぶ の3つがあります。
頭痛の種類で選ぶ
緊張型頭痛
後頭部や頭全体が締め付けられるように痛む緊張型頭痛。この頭痛は市販の痛み止めで対処ができます。
〈ロキソプロフェン・イブプロフェン・アセトアミノフェン〉が配合された薬がおすすめです。
片頭痛
ズキンズキンと脈打つような強い痛みで、時に吐き気を伴うこともある片頭痛。片頭痛は、脳の血管の急激な拡張が原因の為、残念ながら市販の痛み止めでは対処ができません。
市販の痛み止めが全く効かないなんて方は、片頭痛の可能性があります。
〈トリプタン系〉と呼ばれる薬で対処できますので、医療機関を受診し処方してもらいましょう。
群発頭痛
目の周りから前頭部・側頭部に激しい頭痛が起こり、長ければそれが数カ月にわたって持続するのが特徴の群発頭痛。
この群発頭痛も市販の痛み止めではあまり大きな効果がなく、専門の治療を必要とする頭痛です。
群発頭痛は生活に大きな支障をきたす場合も多いので、早めに医療機関を受診してください。
成分で選ぶ
それぞれの成分ごとに特徴があります。
特徴に応じて自分に合った痛み止めを選びましょう。
ロキソプロフェン
痛み止めと言えば「ロキソニン」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ロキソニンの主成分であるロキソプロフェンは、素早くしっかり効きいてくれるので、実際に使われている方も多いです。
胃を荒らすことがあるので、空腹時は避ける、胃薬を併用するなどの注意も必要で、胃が弱い方は服用自体を避けた方が良いです。
薬局では薬剤師がいるお店でしか購入できません。
イブプロフェン
市販の痛み止めに含まれる代表的な成分です。
効き始めるまでに少し時間はかかりますが、効果が続く時間が長く、安価で手に入ります。
薬剤師のいないお店でも購入することができます。
アセトアミノフェン
ロキソプロフェンやイブプロフェンとは違う作用で痛みを和らげます。
痛みや炎症を抑える効果は弱めですが、素早く効果を発揮し、胃にやさしいという特徴を持っています。
小児への使用や、長い期間での使用も可能な安全性の高さも特徴です。
肝臓の悪い方や高齢者の方には注意が必要ですが、胃が弱い方におすすめの成分です。
強さで選ぶ
この痛みどうしても止めたい!
薬を飲むんだからしっかり治したい!
こんな風に思ってしまいがちですが、研究データ上ではどの成分も強さに大きな差はありません。
しかし「この薬は効かないんだけど…」という方が実際にいらっしゃるのは、その成分が自分に合ったものかどうかが影響しています。
薬の効果が得られる代わりに、必ずデメリットも存在します。
自分の体の特徴に合わせた薬の成分を選ぶようにしましょう。
気を付けたい。こんな頭痛
みなさんは「薬物乱用頭痛」という言葉をご存じですか?
読んで字のごとく、薬の飲みすぎによって起こる頭痛のことです。
知らず知らずのうちに頭痛薬を飲む回数が増え、それにより症状が悪化・慢性化してしまうという状態で、簡単にあらわすと脳が痛みに過敏になり、ちょっとした刺激でも強い痛みを感じてしまう状態と言えます。
月に 10 回以上頭痛薬を飲むという場合には、薬物乱用頭痛の可能性があります。
病院に行かなくても簡単にお店で痛み止めが手に入ってしまうため、気づかないうちに薬物乱用頭痛の状態に陥ってしまっている場合も少なくありません。
そもそもそれほどの頻度で痛み止めを飲まなくてはならない頭痛は、市販の痛み止めで治療可能な範囲を超えています。
もっとあなたに合った薬が他にあるかもしれません。
自分の体を大切にするという意味で、一度医療機関を受診することをおすすめします。
専門医の指導のもと、正しく上手に使えば、頭痛と付き合っていくことができますよ。
まとめ
一言に痛み止めと言っても、その種類は様々です。
簡単に手に入れることができるようになりましたが、あくまで薬は薬。
必ずデメリットが存在します。
痛み止めと言われる以上、今ある痛みを和らげるだけにすぎず、根本的な解決にはつながりません。
頭痛は生活習慣に大きく影響を受けます。
まずは自身の生活習慣を見直してみて下さい。
その上で、上手に薬を使用し、頭痛をコントロールできるといいですね。
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